ソフトクリームの矢

ソフトクリームとアイスクリームって何が違うの?

実は中身はほとんど変わりません。違うのは「温度」なのです。アイスの方がかなり低い温度で作られているんですね。(アイスは-20℃くらいで、ソフトクリームは-5℃くらい)
だからソフトクリームは口当たりがなめらかですが、早く溶けてしまいます。

この「ソフトクリーム」は和製英語。英語では「soft serve ice cream」(柔らかく提供されたアイスクリーム)といい、「soft serve」で通じます。
「soft cream,please」と言ってしまいそうですが、それだと最悪、謎の柔らかいクリームが出てくるかもしれません。十分ご注意ください。

僕にとってソフトクリームには悲しい思い出があります。

子供の頃、そろばん塾のみんなで検定試験を受けに行った帰りのことです。
電車を待っている間、みんなでジュースを飲んだりお菓子を食べたりしていたのですが、僕はその時ソフトクリームを食べていました。検定試験も終わり、みんなリラックスモード。僕もおだやかな気持ちでソフトクリームを楽しんでいました。

しかし、僕の食べていたソフトクリームには、どうやらコーンの先端にわずかばかりの穴が空いていたのか、半分くらい食べ進んだ時に突然

「ビシュッ!」

とクリームが飛び出したのです。

それはまるで吹き矢のような凄まじい勢いとスピードで僕に止める術はなく、前にいた女の子のリュックについてしまいました。

「?」
何が起こったのかわからない一瞬の間。

「!!!」
そのとき僕の頭の中で何かが弾けました。
大変なことをやってしまった。これはやばい。やばすぎる。完全にパニックです。

ここであろうことか(当時の)僕は、あまりの出来事に動揺が心のキャパを超え、クリームの矢を放ったことをその子に告げることなくトイレへ逃げ込んでしまったのです。
本来なら落ち着くべき場所であるトイレなのに、こちとら極限状態。とれる選択肢は失神か失禁の二択です。

逃げ込んだのがトイレだったことが不幸中の幸いで、かろうじて失禁は回避できました。
これだけが当時の僕のファインプレーといえます。

ただ、これで事態が好転するわけはなく、戻ってきてもクリームの矢はしっかりと女の子のリュックで強烈に存在感を示したまま。

ここで10歳の僕は「リュックについたクリームは、拭かないかぎりは消えない」というひとつの真実を心に刻みました。

「私はここにいるよ」
「わかってる」

精神が限界を超えたことで、ついにクリームと頭の中で会話できるようになりました。
期せずしてテレパシー能力が覚醒したかと思ったところへ電車が到着します。

「言わないと」 だけど口から 出ぬ言葉

とりあえず一句詠んではみたものの、当然何も起こりません。

結局言えないままその子とは別れ(なぜか周りも誰も何も言わなかった)、それっきりになってしまいました。

昔、新潟県新潟市の商工会議所へそろばんの検定試験に行き、帰ったらリュックにクリームがついていた女の子へ

私がやりました。本当にごめんなさい。

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