パウンドケーキと僕

僕はケーキの中でパウンドケーキが一番好きです。手軽に食べられてしつこくなく、飽きがきません。「材料の分量がすべて同じ」というシンプルさもとても良いです。

ところでパウンドケーキの「パウンド」って何でしょうか?

調べてみると「イギリスの重さの単位」とのこと。材料を1ポンド(pound=約450g)ずつ使うので「パウンドケーキ」と呼ぶのだとか。

なるほど、だから分量がすべて同じなんですね。それでは分量の比率を変えるとうまくできないのでしょうか?

安心してください。多少配合を変えても、問題なくおいしく仕上がります。家電もシンプルなものほど壊れにくいって言いますし、某有名漫画の主人公も「シンプルなヤツほど強い」と言っています。これがシンプルの良いところですね。

それにしても、材料(バター、砂糖、卵、小麦粉)が450gずつとはかなり大きいと思いませんか?ちなみに18cmパウンド型の場合、材料はだいたい90gくらいずつ。450gというとその5倍です。

これは昔、パウンドケーキが結婚式などのお祝い事で使われるケーキだったから。たしかにそんな巨大パウンドケーキが出てきたら「おおつ!」と場が盛り上がったことでしょう。パウンドケーキは日持ちするので、式が終わると参加者にお土産として配っていたそうです。素敵な風習ですね!

ケーキは当然食べておいしいものですが、僕は「ケーキが焼き上がるのを待っている時間」は、人生における最高の時間のひとつだと思っています。部屋中がいい匂いで満たされるし、少しずつ膨らんでいくケーキを眺めるのも気分が良いものです。

しかし、ここでケーキが膨らまなかったりすると状況は一変します。
最初は「?」くらいに思っていたのが、徐々に

「??」

「あれれ???」

「ひょっとしてまずいんじゃ…!?」

膨らむ不安。なぜか膨らまないケーキ。それを見てますます焦る僕。
なぜだ!なぜ君は膨らんでくれないんだ。

ケーキに話しかけてみますが何の反応もありません。

僕の何が悪かったというんだ。僕にはわからない。教えてほしい。どうして何も言ってくれない?僕にはこのまま見ていることしかできないのか。膨らんでくれ、お願いだ。許してください、何でもしますから…

などということは(めったに)起こらず、今日も僕は楽しくケーキを焼いている。

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