アイスとコーンの奇跡

アイスクリーム屋さんでは、アイスの容れ物をカップかコーンから選べることが多いですよね。
僕は常日頃から食べるのがとても遅く、アイスが途中で溶けてきてしまうので、たいていカップにします。そんな心配をしないで躊躇なくコーンを選べる人を羨ましく思います。

ちなみに「コーン」はとうもろこし…ではなく、「円錐」の意味です。(コーンの原料は小麦粉)
実はこのコーン、元はワッフルだったということをご存知でしょうか?

始まりは1904年、アメリカで万博が開催された時のことです。様々な店が軒を連ねる中、暑い時期だったためアイス店は大繁盛。

しかしここでなんと!アイスを入れるカップが先に無くなってしまいます。

「しまった!アイスの量とカップの数を計算していなかった!」

嘆く店主。普通はカップを多めに用意しておくと思うのですが、この店主は計算が苦手だった様子。
さすがに客に対して手を器にさせてくれ、とは人として言えません。

しかしここでなんと!救世主が降臨します。

そう、ワッフル屋さんですね。まあ最初からいたんですけど。
アイス店の隣にいたワッフル店は全然売れず、余りまくり状態だったのです。

ただでさえ暑い中でどうして熱々のワッフルを売ろうと思ったのか理解に苦しみますが、こちらの店主は温度感覚が鈍かった様子。起死回生の一手としてアイス店主に提案します。

「僕の店のワッフルにアイスを乗せて売るとどうかな?」
「それはいい考えだ!」

2人の頭上に電球が輝きます(ちなみに白熱電球が実用化されたのはこの万博の20年ほど前)。
これがエジソンもびっくりの大ヒット。たしかに冷たいアイスと香ばしいワッフルは絶妙に合います。

この素敵な偶然から、アイスとワッフル(後のコーン)という最強コンビが爆誕したのでした。

しかもなんと!話はこれで終わりません。

この「アイスとコーン」は、「アメリカ1900年代の代表的出来事」の記念切手にまでなっちゃうんですね。
この切手シートにはライト兄弟の飛行機もでかでかと描かれており、「アイスとコーン」がいかにすごいことなのかよくわかります。

「世界初の有人飛行」と同格といわれると、さすがにどうかと思いますが、他には「テディベア発売」「8色クレヨン」などもあり、「人々の幸せに貢献したもの」と考えれば、あながちおかしくはなさそうです。

もし、万博のその日が暑くなかったら?
アイスのカップが足りていたら?
隣にワッフル屋さんがいなかったら?

我々はコーンに乗ったアイスをまだ知らなかったのかもしれません。

これを奇跡と呼ばずに何と呼ぶのか?僕は知らない。

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